1ヵ月半の間に徐々に-20位(マイナス20位)、-50位、-100位と下落したサイトを、ウェブマスターツールの情報を精査して作業し、ほぼ、順位を戻した作業内容を共有いたします。
「売上が激減してる!!Help!」というお客様の状況から、原因の特定より、順位回復・アクセス回復を優先するために、悪いと思われる内容を同時に対応しましたので、はっきりとした原因は判ってません。ご了承下さい。
対応したうちのどれかが問題だろうと思います、という程度なのですが、何かの参考になればと思います。
ただ、恐らくこれだろう、と思うことはありますので、お忙しいとは思いますが、今回は、特にお客さんのサイトの運用やってるWEB制作会社さん、WEBデザイナーさんに読んで頂きたいです。
対応として、やったこと一覧
対応内容としては、色々やりまして、
- TOPページの版を順位が良かった分に戻す
- meta descritption の重複対応
- TITLEタグの重複対応
- 関連サイトからのROSリンク削除
(ROSリンクとは、ブログのサイドバーや、サイトの全フッターから出されるリンクのことです。) - ソフト404の対応
上記のどれか、もしくは、全てが好影響を及ぼして、順位・アクセスは、ほぼ回復しました。
まぁ、若干落ちたままなんですが、これは、ROSリンクを全部外した影響かな?と思ってまして、関連サイトのTOPだけは、もう少し様子見て、またリンク復活させてもらおうかな・・・と思っています。
状況
サイトの状況としては、上位表示対策が功を奏して、お客様が「オーダー対応が忙しくて他のことできない!」と言ってくださるほど、順調にアクセスと売上を確保されておられました。
こちらも、手が離れて(お金も離れて(笑))順位の推移を見てるだけ、の状態でしたが、2013年07月下旬頃から、すっと順位が20位ほど、落ちました。
20位くらいだと、Googleさんの変動期にはよくあることなので、特に連絡せずに静観してましたが、8月の上旬に一瞬順位が戻った後に、さらに50位くらい落ちて、さらに10日に1回くらいガクっという感じで落ち続け、結局100位前後くらいまで落ちました。
気にしていたキーワードでの順位としては、30位前後 → 50位前後 → 100位~130位前後、という感じです。
上位表示してたキーワードとは別なんですが、気にしていたキーワードと共にこちらのキーワードも徐々にですが落ちました。
今思えば、TOPのパワーが徐々に無くなっていっていたんでしょうね、きっと。
この段階で、お客様から「急に売上が減ってきたんですが・・・」と連絡が入りました。
ということで、順位が激落ちした分のリカバリをやることになりました。
確認したこと その1、手動ペナルティ
まず確認したことは、ウェブマスターツールの
「検索トラフィック」→「手動による対策」
ですね。
まぁ、普通は、ここを疑うかと思います(笑)
ただ、そこは、「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。」で、とりあえず、手動対応ではない、ということを確認しました。
確認したこと その2、リンク
次にとりあえず、疑ったのが「リンク」です。
逆SEOは、流石に想定してませんが、以前、別のお客様が、逆アクセスランキングかなんかに参加して、大量に宜しくない(←お前がいうな)リンクがついた時期があって、同じように急激に順位が落ちた、というのを経験しましたので、
「検索トラフィック」 → 「サイトへのリンク」 → 「リンク数の最も多いリンク元」
を確認しました。
こちらも、特に異常なし、でした。
手動ペナルティでもない、リンクの増加でもない、ということで、アンカーテキストの偏りかな?と思って、今度は、
「検索トラフィック」 → 「サイトへのリンク」 → 「データのリンク設定」
を、ざっと眺めました。
こちらのお客さんは、物販関係なので、商品名での内部リンクが多数表示されていて、対象になっていたキーワードでのリンクは少なく、特に偏りがあるようには思えない・・・という感じでした。
(これは、当方の主観です、ホントはアウトだったかもしれません。)
確認したこと その3、HTMLの改善
ということで、リンクでもなさそう、と思いましたので、他の原因をさぐるべく
「検索のデザイン」 → 「HTMLの改善」
を見てみました。
そうすると、「重複するメタデータ(descriptions)」「タイトルタグの重複」の改善提案が大量にあって、まず第一に、
パンダ
を疑いました。
まずは、HTMLの版を戻すことから
パンダかな?と思ったのですが、それにしては、徐々に落ちていっていたので、ちょっと確信が持てない状態でした。
というのも、落ちた間にTOPページが数回割と大きく変更されていたので、パンダなのか、HTMLの評価が落ちたのかが明確ではありません。
ですので、まずは、TOPページを落ち始める前の分に徐々に戻していきました。
この作業は、Feath as Google さんのお陰で、大分早く確認できましたが、順位に動きは見られませんでした。
最終的に、落ち始める直前のHTMLまで戻したところでパンダを疑い、「HTMLの改善」で通知が着ているTITLEの重複とmeta descriptionの対応をすることにしました。
ワードプレスのテンプレートに固定で入っていたmeta description
まぁ、ありがちなんですが、ワードプレスのテンプレートってmeta description入って無いことが多いです。
今回は、header.phpに、固定でblog_infoかなんかが入るようになってました。
こうなるとサイト全体が同じmeta descriptionが入ることになります。
うち的には、パンダの重複判定で、TITLEとmeta descriptionが使われている可能性高いと思っておりまして、TITLEの重複は特に危険、meta descriptionの重複は、パンダ発動の誘因になる、というような認識です。(間違ってるかもしれませんが)
今回、結果的には、あんまり関係なかったと思われるのですが、サイト内でmeta descritptionを大量に重複させるくらいなら、無い方がマシ、という感じですね。
大量にページが作成される物販サイトなんかだと、上位表示に真剣に向かい合うページだけ設定して、その他は、Googleさんにスニペットお任せした方がいいんじゃないでしょうかねー・・・。
この辺りは、こういう大規模ECサイトの対応あんまりやったことないので、識者の方のご意見伺いたいところですが・・・
ROSリンクも怪しいので削除
サイト名って、最近のサイトでは、大抵キーワードが入っていると思います。
それはそれで良いことだと思うのですが、自分の手持ちで大量にページがあるサイトからROSリンクを貼ると、過剰リンク、となるケースもあるんじゃないか?と思います。
ROSリンクは、数の制御が難しいので、リンク貼られる側のサイトの状況によっては、残念ながら昨今のG様だと、悪影響を及ぼす場合もあるかなー・・・と思い、関連サイトの1つで、1000件程度あったROSリンクを外してもらいました。
ふと見ると、エラーも沢山出ていましたので、対応
ROSリンクは削除した認識をグーグルさんにされるまでに、結構時間が掛るので、その間は、重複コンテンツ、低品質と思われるコンテンツの対応をどうするか?を、お客さま、ウェブデザイナーさん、当方で話し合いしていたのですが、
「大量にページがあって、やるとなったら、相当の労力と費用と時間が掛る」
ということで、G様のご意向には反しますが、なんとかあらゆる意味で「軽く」対応できないか・・・と検討しました。
重複度を減らす、ということで、お客様の声などをページに自動で振り分けて追加、という手を最終的に採ろうとしていたのですが、ふとウェブマスターツールを見ると、
入ってすぐの画面(ダッシュボード)で、URLエラーが割りと多めに出ている
ことに気がつきました。内容は、ソフト404エラー です。
ソフト404エラーって何?
ソフト404エラーって何かな?と思って調べたのですが、G様のヘルプにありました。(これ)
この解説を読んでいると、
存在しないページに対して 404 と 410 以外のコードを返すこと(または 404 を返す代わりにホームページなど他のページにリダイレクトすること)は、問題となる可能性があります。
と「明記」してありました。
「 404 を返す代わりにホームページなど他のページにリダイレクトすること」
「 404 を返す代わりにホームページなど他のページにリダイレクトすること」
「 404 を返す代わりにホームページなど他のページにリダイレクトすること」
ここを読んで
「あっ!」
っとなって、ソフト404エラーとなっているURLを確認すると、解説にある通り「404 を返す代わりにホームページにリダイレクト」していました。
ということで、カスタマイズした404ページを出すようにして頂き、ワードプレステンプレート、404.php のTOPページへのリダイレクトを切ってもらいました。
原因としては、削除ページで404の応答コードを出さずTOPへリダイレクトしていたこと?
いろいろ対応しましたが、一番怪しいのは、
ページ削除してたのに、404の応答コードを出さずTOPへリダイレクトしていたこと
じゃないかなーと思います。
その根拠は、順位が回復して改めてみた後なのですが、順位の落ち始めと、ウェブマスターツールのHTML改善で、このエラーの増え始めていた時期が一致してました。
また、404の対応して頂いたのが、2013/10/09 なのですが、順位が10/15から急激に回復したから、です。
落ちたアルゴリズムを妄想すると・・・
ソフト404で落ちた、という前提で、妄想すると、これはパンダの悪い影響なのかなー・・・と思いました。
モロに、重複コンテンツ、になってしまうので、この影響かなぁ・・・と思います。
ただ、ブログなどでは、記事・年月・カテゴリーと同じ記事が出てくるはずなので、パンダの重複も「数」が問題なのかもしれませんねー・・・。
CMSが大量に出回っている状況で、2つや3つの重複だと、パンダで評価下げてしまうと拙いケースもあるだろうから、ある程度の数が出ないと、発動しないのかもしれません。
また、このサイトの場合は、タイトルやdescriptionsの重複も大量にあったので、総合評価でパンダ発動になったのかもしれませんが。
ちなみに、ソフト404が発生していたのは、最大で70弱です。
現在は、40くらいの認識ですが、対応以前のクロールの分が残っているだけなので、20前後のソフト404がやばかった、のかもしれません。
まぁ、これは、あくまで妄想なんで、真相は判りませんが・・・。
とりあえず、1ヶ月近くは、平穏無事
その後ですが、一旦さらに大きく上げてこのサイトの最高位記録を突破したものの、現在は、ほぼ元の位置まで戻ってますね。
多分、順位を落すペナルティ(というかトラブル?)は解消されたかと思います。
7月下旬から、10月中旬なので、約2ヶ月半の順位下落でしたが、今回は、ウェブマスターツールに助けられました。
グーグルさんが、HTML改善、気になるエラー発生中、と言っているんだから、やっぱり何かしら影響あるってことですよね。
(というか、順位を決める200の指標って、ほぼウェブマスターツールで表示されてるんじゃないかな?と思ったり)
ウェブマスターツールの情報は、大事だなぁ・・・と思った次第です。
デザイナーさんも、予算が無くて、中々大変かと思いますが、meta とか、タイトル、404に関しては、ちょっと注意した方が良いかなーと思います。
また、この内容だと、多分、SEO業者というより、デザイナーさんでの解決可能だと思いましたので、
【WEB制作者さんに見て欲しいです。】
としました。
以上、
短期間で徐々に下落した順位をウェブマスターツールとにらめっこして回復させた方法
の情報シェアでした。
追伸)
上記のようなケース以外で、「順位下落したけど、どうしたら良いのかわからない」という方は、よければ
やってますので、お気軽にご依頼下さい。
今回のケースですと、ほとんど調査だけなんで、3万円くらいですかねー・・・。
(今回は普段からお付き合いのあるお客さんでサイトの状況よく判ってるので、もっと安いですけど。)