1年半以上も前の2012年始めに「人為的または不自然なリンク」というGoogleのガイドライン違反の通知が、お付き合いのあるお客様のサイトに来て、2013年10月下旬に、やっと審査に通過しました。
それに対応した際の記録や、感想などです。
再審査申請に通過してみて振り返ると、リンクを手放すのを惜しんで、かなり余計な時間を掛けてしまいました。
対応としては、かなり失敗したと思っています。
他にも「密かに」同じように悩んでおられる方も多いかもしれませんので、恥を忍んで情報を公開させて頂きます。
リンクに関するグーグルさんの審査内容は、日を追うごとに厳しくなっていっているようなので、早めの決断が必要かもしれません。
結論から先に言いますと・・・
グーグルさんとのやり取りは、合計で10回以上ですね。
NGの返信くると、再度リンクを全部精査して外してもらって再審査申請する、というを作業すると、大体、半月に1回の申請で、返信待ちが2週間、3週間などだったので、こんなに時間が掛った、という感じです。
ただ、途中で、半年くらい一旦諦めた、というのがありまして、余計に長く掛りました。
ずーっとやってるとお客様の気持ちが萎える時があります。
こちらがリードできれば良かったのですが、こちらも経験がなかったので、上手く持っていくことが出来ませんでした。これも失敗したと思っている点のひとつです。
結果から言うと、
・自社サテライトブログ
・リンク業者のリンク
・どこの誰か知らないですが、リンク業者の記事をコピーしたブログからのリンク
(何のためにやってるのでしょうね?これ。)
・無料ディレクトリのリンク
・ナチュラルリンク
・ヤフーカテゴリ、クロスレコメンド、Jエントリー
・自社コーポレートサイトからのリンク
のうち、
・ナチュラルリンク
・ヤフーカテゴリ、クロスレコメンド、Jエントリー
・自社コーポレートサイトからのリンク
以外は、全てNGでした。
最近だと、有料審査ディレクトリサイトも怪しくなってますので、ディレクトリサイトは、今後はどうなるかわかりません。
失敗だったと思うこと
一番の失敗は、
リンクを外すことを、躊躇したこと
だと思います。
こちらは、リンクの効果を知ってるだけになるべく外したくない、また、お客様としてもお金出して獲得したリンクですから外すのは惜しい、ということで、段階的に外していくような形になってしまいました。
当時は、どんなリンクがNGか、という基準に関する情報が少なかったので、余計に判断を誤りました。
今なら、躊躇無くリンク外す
と思います。
そこまでしないとグーグルさんの目でのチェックが入る再審査申請は通らないと思います。それくらい厳しい審査だと理解できました。
審査に通過するまでの経緯
最初は、外すのに料金が掛る1回払いの業者さんの分をリスト化して「外すのに料金が掛って外せません」的な言い分で、再審査申請しました。
当然、NG(笑)
(まぁ、笑い事じゃないんですが、当時を振り返ると、我ながら稚拙だったと思います。)
そこから、外してもらえるリンク業者さんには、お客さんから依頼してもらって外してもらうようにお願いしました。
ある程度外してもらった段階で、再度、再審査申請。
内容は、
「この業者と、この業者と、この業者・・・(なんぼほどあるねん!という感じですが)を利用しており、外してもらいました」
という感じです。
結果は、残念ながらNG。
ここでしょうがないので、外すのに作業料金が必要な業者さんに、お金を支払って外すことを依頼しました。
削除までに1ヶ月くらい掛りましたかね。
余談ですが、削除料金が必要な業者さん、削除した、と返信が来て確認したら残ってるので確認してもらうと「ログインできないブログなので、無理」と言って来たり(じゃぁ、削除したって言うなよ!)、こっちが削除して欲しいリンクのURLリストを渡してるのに、消し忘れて知らんふりと、作業料金払わせといて、その対応か!という内容で、酷いなぁ・・・という感じでした。
ちなみに、未だにリンク残ってますが、面倒なので、これはもう否認で対応しました。
リンク削除してもらって再度、精査しても、まだ残ってるので、また消す依頼だしたりと、なんだかんだで3ヶ月くらい。
しかし、ここまでして再審査しても、結果は、NGでした。
ここで、かなり気持ちが折れた感じですねー・・・。
お金払ってリンク削除までやってるのに審査が通らないとは、どういうことだ!もういいわ!という感じです。
サイトがもう一つあったので、そちらでやっていく、という感じになりました。
まぁ、うちが頼りにならない、ということでもあったので頑張る方向に持っていけず、少し時間が空きました。
否認ツールを使う決断
結局、かなり時間が空いて、今年(2013年)の6月に再び、もう一度、再審査してみよう、という話しになり、この頃には実装されていた否認ツールを使うことにしました。
残ってる某業者さんのリンクを否認して、再審査申請です。
残念ながら、これもNG。
お客様共々、がっくりきたのですが、気を取り直して、ご自分でお作りになられていたサテライトブログの閉鎖と整理をして頂きました。
大事に育てていたサイトでも、文中に突然リンクが出てきたりしていたので、文中リンクを削除してもらい、もう力を入れないブログは、記事を非公開にしてもらいました。
その後、再審査申請したのですが、これまた、NG。
またダメか・・・とお客様と共に、気落ちしましたが、この頃から、「再審査NGの通知で、リンクの例を出してくれるようだ」という情報がありましたので、ウェブマスターツール上でまだ認識されていた自社サテライトブログを整理して、再審査申請する際に
「自分達で不自然と思えるリンクは外したけれど、そっちの基準でNGと言うリンクが残っているなら教えてください。」
と再審査の文面入れて見ました。
結果は、NGで、リンクの例示もなかったのですが、ウェブマスターツールで新たに表示されてきていた、リンクに料金が掛る業者さんのリンクを否認して、再度、再申請したところ、結果は、NGだったのですが、1本だけ例示をいただけました。
ちょっと話はそれますが、ウェブマスターツールで全部表示されないのも再審査の通過を難しくしてる要因かと思います。外さないと浮かび上がってこない(?)リンクがありますので、そのせいで通らないケースもあるんじゃないでしょうかね・・・。
例示いただけたのは、リンク外しに料金が掛る業者さんのリンクです。
(まぁ、当然と言えば当然なんですけど。)
否認していたはずなのですが、ブログなので、カテゴリーとか、アーカイブ(年月)の分がまた別にインデックスされていて、そちらがNGになったようですね・・・。
記事URLの否認しても、同じ内容のページが、カテゴリページとして表示されいるとそれが、NGのようです。これは、否認ツールでドメインごと否認する「domain:」を使う方が良いみたいです。
で、ウェブマスターツールで表示されているその業者さんのブログリンクを全て改めて否認して再審査申請しました。
今度は、通るだろ!という気分だったのですが、結果は、なんと、まさかのNG・・・。
お客様と一緒にがっくりきましたが、今度のNG通知でも例示があり、そこには、
いくつかのヨミサーチ
のリンクが掲載されてました。
無料だけど、ヨミサーチは、再審査に掛ったらNGなのか・・・ということが判ったので、冒頭に挙げた、ナチュラルリンク、有料審査のディレクトリ、自社コーポレートサイトからのリンク、以外は、
全て
否認して、再審査申請しました。
ヨミサーチは、自分で削除できる仕組みがあるのですが、依頼した業者がどこかもうわからないし、IDとパスワードも不明、ということなので、否認ツール使いました。
本来なら、先ほどのように隠れリンクが出てくる可能性があるので、削除した方が良いと思います。
ヨミサーチの作者さんや、真っ当なリンク集を運営されておられるYomi-Searchの管理人の方々の名誉のために付け加えますと、ヨミサーチ自体が悪いんじゃなくて、使う側の使い方の問題、数の問題かと思います。
何度もいいますが、決してヨミサーチが悪いんじゃないと思います。
歓喜の審査通過、そして順位は・・・?
ナチュラルリンク、ヤフカテ、自社コーポレートサイトのリンクのみを残し、無料ディレクトリや業者リンクをドメイン単位で否認した所、やっと
審査通過、手動ペナルティ解除通知
が来ました。
朝一で確認して、メールしようとしていた所、お客様から電話が掛ってきて喜びを伝えて頂けました。
気になる順位ですが、リンクが殆どなくなったので、当然のことながら、戻りませんでした。
ただ、逆に大幅に上がったキーワードなどがありますね。
今のグーグルさんは、リンクはちょっとでもコンテンツで最適化されていれば、ちゃんと力をそこに配分してくれるようです。
また、お客様も、再審査申請対応の待ちの長い間、ブログで商品紹介されたりするようになられたのですが、結構、それでアクセスや順位が良くて、リンクに頼るSEO対策はもうしなくて良いなぁ・・・という感じになっておられました。
「藤井さんに、なんか依頼したいけど、やること無いね(笑)」
と冗談でいわれましたが、まぁ、これが正常な状態かと思いますので、全然問題なしです(笑)
ブログを更新して、ブログがリンクを獲得していけば、内部リンクでサイト自体が強くなりますし、サイトが強くなれば、スモール、ミドルでも上がってくるんで、不自然なリンクに頼らずとも、コツコツやればいける世の中になってきてると思います。
疑わしきは、罰す
グーグルさんから来た、不自然なリンク警告の再審査申請を通して思ったことは、恐らく
疑わしきリンクは、罰す
という方向なんだろうなぁと思いました。
例え無料のヨミサーチです、と言っても、運営元が業者の可能性もあります。自社のブログです、と言っても業者が作ったブログかもしれないので、そういうお金が絡んでいる可能性があるリンク、というのは、全てNGの方針なんじゃないかな?と思います。
まぁ、自社のサテライトブログは、ページランク獲得よりも、自社のPRやブランディング、ソーシャルの活動一環、というような方向であれば、OKなのかもしれませんが、いくつも立ち上げる、というのは基本的に「怪しい」という感じなんでしょうね、きっと。
グーグルさんは、作為的にリンクを張られることを、嫌うというか、憎悪してる、と言った方がいいかもしれません。
今回対応させて頂いて、感じたことは、
しんどいし、辛いし、ええことない
ということですね。
幸い、今回のお客様はロングテールを拾う方向で良い効果を出せておられるようなのが救いですが、
本当に時間とお金の無駄
だと思いました。
アルゴリズムはすり抜けることは可能ですが、再審査は、多分、業者を使った、ということが明確であれば、厳しい審査になると思われます。
うちもスネに傷もってますんで、他業者さんのことを、とやかく言う気はサラサラありませんが、自分的には、こういう酷い状況に陥るお客様を産んでしまう可能性を考えると、リンク業者というのから、さっさとSEO業者に脱皮したいなと思いますね(希望の段階)。
ちなみに、この一連の作業で、頂いた料金は、リンク精査1回分だけで、5,250円のみです。
リンクの洗い出しと、否認ファイルの作成と、否認の実行、審査の文面の作成もやりましたが、当初リンクは、2000件程度だったし、再審査申請なんて、なんか技術がいるわけでもないので、こんなもんじゃないでしょうかね?
再審査申請のサポートを無料で対応してくださる所googleペナルティ解除.com(無料じゃなかったので修正 2013/11/07 18:13:21)もありますし、リンクデータ見て、1本1本確認して削除依頼するか、否認すれば済む話しなんで・・・。
(決して解除サービスを否定しているわけではなくて、審査通過だけなら自分でもできますよ、ということが言いたいだけです。)
今回のグーグルから来たリンクに関する警告解除は、サービス化いたしました。
http://www.valid-seo.biz/service/unnatural-links-reconsideration-support.html
不自然なリンクペナルティで困っている方のヒントになれば幸いです。
追伸:
お忙しい所、無料でリンク削除に対応して頂いた業者の方々、ありがとうございました。お手数お掛けしました。
おかげさまで無事(?)ペナルティ解除できました。大変失礼ながら、こちらにてご報告に変えさせていただきますm(_ _)m
2014/03/27 15:00:42 追記)
上記のような経験等を改めてまとめました。