内部リンクの効果と活かし方なんて、もうご存知かと思いますが、今日は、最近考えている
「内部リンクの働きとその効果」
について改めて書いてみたいと思います。
内部リンクとは?
内部リンクとは、その名の通り、サイト内のページ遷移に使われるリンクのことです。
TOPページに戻ったり、ブログだと次の記事ページに遷移したり、とか、そういう使われ方するリンクですね。
また、リンクには、遷移先のリンクと、遷移先の内容を示す言葉、が設定できます。
なので、
「遷移先のリンクに移動させる」というナビゲーター的な役割
と、
SEO的には、「遷移先のリンクが、遷移先の内容を示す言葉で書かれていることを示す」という役割
を持っていると思います。
基本事項の確認1:内部リンクは、ページランクを生まない
えーと、確かGoogleの特許かなんかで紹介されていたと思いますが、内部リンクは、上位表示で大事なページランクを生みません。(ライオン丸で有名な石崎さんのブログに特許番号の記載がありますね。)
昔ちらっとツイッターでつぶやきましたが、5000ページほどインデックスされていて、全く外部リンクが無いブログを運営してます。
子育てブログで、自分達の親(子供の祖父母)向けのブログなんで、別にリンクも要らないし、逆にリンクされたくないブログです(笑)
コツコツと書き溜めて、調べると重複も含めそういう感じになってましたが、そのブログ、5000ページもあるのに、
ページランクは、ゼロ(点灯は、点灯)
です。
もし1ページについて、いくらかのページランクの持ち点があるなら、もう少し上がっていてもいいんじゃないかなー?と思うのですが、そんな感じになっています。
ただ、ツイッターのつぶやきログも入っていたりするので、1記事辺りでみると、やや発リンクが多いです。
なので、それが原因なのかもしれませんが、それでも、サブページからTOPに向けてのリンク数は、5000になるので、もしページランクがサブページから回ってくるのであれば、バランスとしては、変だなぁ・・・という感じです。
まぁ、特許にもありますし、ページを増やせばページランクを上げられる、というスパム行為も可能になるので、やっぱりここは、
内部リンクは、ページランクを生まない
と考える方が妥当かなぁと思います。
基本事項の確認2:内部リンクは、外部からのページランクは流す
もう一つ内部リンクとページランクの働きで大事な点は、
内部リンクは、外部からのページランクは流す
ということです。
これは、もう数多くご経験済みかと思います。
TOPページにページランクが4ついたら、サブページに2か3程度のページランクが点灯するのは、良くある現象です。
これから考えると、
内部リンクは、自身のページのページランクは、リンク先ページにページランクを渡さないけれど、
外部から受けた分のページランクは流す
と言うことになります。
まぁ、当たり前のことを言ってるだけですが、この基本的な事実を組み合わせるのが大事です(笑)ので、もうちょっと我慢して読み進めてください。
基本事項の確認3:リンクで一番強いのは、文中からのリンク
さらにもう一つ、ご自身がお持ちの知識として、
リンクで一番強いのは文中からのリンク
ということがあると思います。
某いまどき先生を筆頭に、うちみたいにブログの記事中からのリンクサービスが流行っているのは、そのためかと思います。
サイドバーや、ヘッダー、フッターからのリンクも効くのですが、恐らく一番効いてるのは、文中からのリンクだろうと思われます。
Googleは、ブロックを認識する力があるようなので、
「ここはヘッダーだな」
「ここはサイドバーだな」
「ここはフッターだな」
とページ内を認識していると言われています。
普通に考えると、ページ内で一番評価されるのは、他と重複しないコンテンツ(記事部分)で、リンクの強弱だと、そのコンテンツ内からの
言及リンク
を一番評価高くする、というのは検索エンジンに設計者にしてみれば、当然のことかと思われます。
外部リンクを貰えるページを作って、内部リンクで上げたいページに、ページランクを回すというSEO戦略
ということで、うちとしては、
・内部リンクは、外部からのページランクをリンク先のページに流す
・強いリンクは文中からのリンク
という2つの事実を組み合わせて、SEOさせて頂いております。
(内部を修正できる案件だけですが)
どういうことかというと、上げたいのが
TOPページで、「SEO対策」
だとすると、通常はTOPページに「SEO対策」に関するアンカーテキストで、様々な調整をしながらリンクを集めていくことになると思います。
まぁ、中々集まらないのが世の常(笑)
ただ、コンテンツが多く長く運営されているサイトだと、ナチュラルな外部リンクが着いている場合もありますので、そのページを修正して、
コンテンツ内に内部リンクを設定
という感じでやると、徐々に効果がでる・・・という感じですね。
まぁ、巷で前々から
「TOPだけでなく、サブページでも貼ると効果的」
というお話ありますが、そこの効果をさらに高めるポイントとして、リンク対策する前に
上げたいキーワードで、文中から内部リンクを上げたいページに送っておく
ということが大事かなと思っています。
ロゴとか、ナビゲーションバー、パンくずリスト、フッターからTOPページへリンクあると思いますが、それよりは、
「文中から、リンク」
にして対策するとより効果がでるのでは?と思います。
「リンクは最初に出現した分しか評価しない云々」のお話もあったかと思います。
これもコンテンツ認識で対応してる気がします。
TOPページへのリンクだと、各ページの各所に設定されることがあるのですが、ヘッダーのロゴやフッターに「TOPぺージへ」等があっても問題ない感じです。
ページランクを流す多寡や、優先するのは、ブロック認識を使って、文中からのリンクが優先している感じですね。
(これは、妄想なので確証ありません)
検索エンジン最適化スターターガイドが言ってることの裏の意味
ここで、Googleさんは、やっぱり偉いし、真面目にコツコツやる人が好きなんだなーと感じたことがありまして、Googleが出している検索エンジン最適化スターターガイドを読むと、
・タイトルタグ云々
・Hタグ云々
:
・「内部リンク」云々
:
・良いコンテンツを作ってソーシャルに打って出て、広めましょう
というようなことが書いてあります。
まぁ、当たり前のことを言ってるのですが、これを今回の事例から逆に見て考えると
良いコンテンツを作る
↓
ちゃんと【内部リンクを設定する】
↓
ソーシャル等で「良いコンテンツ」が外部リンクを獲得する
という流れを作ると、
「設定されている内部リンクの働きで、リンク先が力持ちますよ(だからコツコツ良いコンテンツ作って外部から評価されてね(はぁと))」
とグーグルは言ってるんだなぁと思いました。
(というか、そういう仕組みだから、検索エンジン最適化スターターガイドでそう書いたと思われます(笑))
つまり、TOPに無理矢理リンクを集めなくても、サブページにリンクが付けば、それを適切に内部リンクでコントロールすると、上げたいページが最適化や評価されてる内容に従って上がっていくよ、ということだと思いました。
サイト内は、立体ではなく、平面で考えるのが吉?
TOPページ、サブページ、というと
上下関係
になって、上から対策しないといけない、というイメージありますが、TOPページもサブページも個別のページと考えて、ネット上では同じレベルにいて、それぞれから、ページランクを上手く流すように考えれば良いのかな?と思います。
サイト内のページ関係は、立体で考えるより平面で考える方がいいですね、多分。
内部リンクを使ったサイト内の最適化は、
雨上がりの公園で、水溜り同士を水路で繋ぐ遊び
というイメージでしょうかね。(昔、良くやりませんでした??(笑))
つまり、一番大きな水たまりを作るために、あちこちの小さな水たまりから、水を引っ張ってくるイメージです。
(ちなみに、「更新」「追記」は、水たまりを深くするイメージです、これによってより多くの水(=リンクジュース)が入ります。)
こうなってくると、GoogleのSEOでは、ウェブマスターツールは必須ですね。
グーグルが評価したリンクがついている情報は、ウェブマスターツールでしか確認できませんから、登録しない、というのは、早い最適化、上位表示化するためには、ちょっと時間を損してると思います。
外部リンクがついているページを少しでも早く活かすためには、ウェブマスターツールの変化の確認は、なるべく早い方が良いと思います。
まー、しかし、いくつかのサイトのウェブマスターツールを拝見させて頂いていますが、ナチュラルリンクが付いてるなんて、本当に少ないですね。なので、逆にそれは、本当に貴重で大事な資産かと思います。
この知識をブラックハットに流用は、既にばれてる?!
ま、この知識を黒い方に用いることもできますが、この手法は、既にGoogleさんは、認識済みかと思います。
というのも、ペンギン2.0の更新のアナウンスがありましたが、その後、マッツカッツさんの発言として、
これまでのペンギンはトップページに張られたリンクだけを見ていたけれど、ペンギン2.0はもっと深い階層のページに張られたリンクも見ている。
参照) http://www.suzukikenichi.com/blog/analysis-of-penguin-update-2-0/
というようなことですから、既にこういう考えを理解してその隙をついて実践してる人がいたけれど、G様は認識の上、それを対応した、ということだと思います。
(まぁ、ペンギン自体から逃れている手法を使えばアレですが・・・)
まぁ、いずれにせよ、良いコンテンツ、というのは、上位表示、アクセスアップに対しては必要で、外部リンクを獲得できなくても、コンテンツとしての地力は、ついていくような気がしています。(リンクエイジならぬ、コンテンツエイジという見方してます。)
また、この内部リンクの考え方を思いついた時に、グーグルさんは、本当に正当な評価を効率的にやる方法を色々考えてるなー・・・と思いました。
ページを増やす意味、良い情報を発信する意味、というのがより深く理解できたかなーと思いました。
言われた通りに最適化していれば、問題なく評価してくれる仕組み、というのがG様の思し召しではないかな、と思います。
ウィキペディアの強さ、というのは、外部リンクを獲得するコンテンツと、内部リンクが存分に活かされている、ということですね。
ま、しかし、色々と落とし穴もありますので、何事も過剰にしない方がよろしいかと・・・。
なので、SEO戦略としては、
上げたいページだけに注力するのではなくて、様々なパターンの良い情報を提供して、どれかで外部リンクを貰えるようにする
という方向性が良いのではないかな?と思います。
良いページを増やせば、サイト全体としては、リンクを貰える確率が上がっていくわけですから、コンテンツを増やす、と言う行為が、順位上昇に繋がる、というのは、この効果なのじゃないかな?と思います。
ご自身も、ぜひ内部リンクを意識して、SEO設計・設定し、御社サイトの商売繁昌にご活用下さい。
以上、
「内部リンクの役割から考えるSEOの基本的な戦略についての考察」
でした。
追伸)
本日の内容は、2013年5月末にメルマガでお届けした内容を再構成しました。メルマガでは、月1、2回程度ですが、こういう内容を発信しておりますので、興味の有る方はご登録下さい。メルマガ登録はこちら
追伸2)
えーと、いくつかの案件が8月末で完了しました。今の所、9月は暇になりそうなので、うちのSEO技術や、各種リソースを利用したい方は、ご相談頂けますと幸いです。