今日は、うちがやっている基本的な内部SEO対策の手順について、ご紹介したいと思います。
ホワイトハットSEOの考え方を、
ホワイトハットジャパンの樋口さん( http://whitehatseo.jp/ )
に教えてもらってから、色々と試行錯誤してきました。
ホワイトハットSEOの考え方というのは、
順位を上げてアクセスを増やす
というよりは、
小さいアクセスを拾ってアクセスを増やす
ということです。
WEB制作会社さんなんかだと、お客様が「順位至上主義」的な所があって、中々提案し辛い内容かと思いますが、結局グーグルは、
コンテンツを正当に評価したい
というのがありますので、コンテンツの充実を計らないと、リンクを幾ら当てても中々上がり辛くなってきています。
今回は、
- リンクを受ける力を育てる
- グーグルに評価してもらえるコンテンツの土台を作る
と言う意味でも改めて内部SEOについて考えて見たいと思います。
うちがやってる内部SEOの手順
うちがやってる内部SEOの手順ですが、
- キーワードを実際にGoogleで検索してみて、関連キーワードを拾う
- 関連キーワードである程度、何を求めているか理解する
- Yahoo知恵袋や、はてな、OKWaveなどで、その話題を検索し、さらにどんなことが話題になってるか確認する
- キーワード、関連キーワードをどのような流れで構成するかを検討する
- キーワードの重み付けを決める
- 文章作成
- TITLE、Hタグで重み付けを表現しながら、HTML化する
という感じです。
キーワード、関連キーワードから、求められていることを探る
「内部SEO」というと、タグの使い方や、キーワードの詰め方が話題になりがちですが、検索エンジンというものが
「検索された語に対しての、【回答】と思われるページを適合順に表示する」
という仕組みであることを考えると、
「キーワードに対する答えをより多く用意し、人と検索エンジンに適切に提示する」
ことではないかなと思います。
なので、最初に
「このキーワードは、何を求めて検索されているのか?」
を調べます。
手順、
1.キーワードを実際にGoogleで検索してみて、関連キーワードを拾う
2.関連キーワードである程度、何を求めているか理解する
ですね。
関連キーワードは、関連キーワードの関連キーワード、さらに関連キーワードの関連キーワードの関連キーワード、も探ります。
関連キーワード調査は、最終的には、また同じ結果になってくるか、全然別のキーワードになってくると思いますので、ある程度で終らせます。
この辺りで大体どういう状況の人が、何を探しているか?を、おおよそですが、掴みます。
Q&Aサイトから、求められていることの裏にある意図を探る
これだけだと、他社も同じことやってるでしょうから、
3.Yahoo知恵袋や、はてな、OKWaveなどで、その話題を検索し、
さらにどんなことが話題になってるか確認する
で、具体的にどんなことに助けが求められているのか?をさらに探ります。
追記 2013/08/05 14:23:43)
これは、住さんのセミナーの帰りに、稲垣さんに教えて頂いた内容です。月間検索回数じゃわからないお悩みの本質を探るための方法ですね。解決方法も載ってるから、一石二鳥(笑)
(追記終わり)
ここでのポイントは、検索キーワードの具体的な背景というか、検索した理由を探ることですね。
例えば、「相続登記」で言えば、
「原本還付」
という関連キーワードがあるのですが、これはそのまま見れば
「申請した際に添付した書類を返却する手続き」
なので、その解説になります。
が、この件は、色々探ると、裏にある意図は、
「提出書類の住民票などは、銀行口座の切替等でも必要なので流用したい」
ということのようです。
ですので、そのことを「原本還付」の解説部分に書いておくと、検索結果のスニペットなどで、裏の意図の部分も併せて表示されて、検索者がクリックしてくれる確率が上がる、ということになります。
なので、ちょっと手間ですが、キーワードが検索された根本的な原因も調べておくと、検索者の心を掴める可能性が高くなる・・・かな?と思っています。
この辺りは、上位表示、というよりは、アクセス増加対策、ですね。
ピックアップしたキーワードから、ページの流れを構成する
キーワード、関連キーワードに対して、どんな答えを用意するか?がまとまれば、今度はページ内の流れを考えます。
4.キーワード、関連キーワードをどのような流れで構成するかを検討する
5.キーワードの重み付けを決める
6.文章作成
です。
手当たり次第、解説をバラバラに書いても良いのですが、流れが合った方が読みやすいので、滞在率、PVが上がるかな?と思います。
(この辺りは実際に計測したことないので憶測です。)
例えば、今回の記事のように構成します(笑)
この記事は、メインの話題が内部SEOで、手順の解説ですから、割と整理しやすいですが、SEOするキーワードに対して同じことをやります。
「相続登記」を例に挙げると、相続登記の関連キーワードは、2013/08/03 05:49:19現在で、
「相続登記 必要書類」
「相続登記申請書」
「相続登記 費用」
「不動産 相続登記」
「相続登記 登録免許税」
「相続登記 委任状」
「相続登記手続き」
「相続登記 期限」
「相続登記 報酬」
「相続登記 原本還付」
という感じです。
メインにするのは、もちろん「相続登記」ですね。
以前は、うちが「相続登記の専門家リンク」を作った際には、
「相続登記を自分でやる際の手順を解説」
という流れにすることにしました。
まずは、「相続登記」の概要があって、次に「相続登記手続き」の大まかな流れ、その後に流れに沿った各手順の解説、という感じですね。
それぞれの項目について、知恵袋や、はてななどQ&Aサイトで調べた検索の意図・目的を織り込みながら、文章化します。
うちの場合、文章化するに当たって下書きは、
ランサーズタスク さん
でやってもらってます。
その後、出来上がった文章を修正、という感じですね。
全部自分でやると膨大な時間が掛かるので、流石に下準備は外注してます。
(ランサーズタスクも色々問題あるんですが、これはまた後日・・・)
最後にHTML化
文章まで出来上がれば、ほぼ完成ですね。
あとは、
7.TITLE、Hタグで重み付けを表現しながら、HTML化する
です。
内部SEOで重要なのは、
Googleの検索エンジン最適化スターターガイド
でも書いてありますが、
・タイトルタグ
・見出しタグ(H1、H2、H3・・・)
です。
グーグル的には、それらのタグには、そのページが言いたいことが含まれているはず、という考えで加点を与えてるんだと思います。
なので、それに沿って、重要キーワードを当てはめていく、って感じですね。ただ、ここまでの手順をやっていれば、大体その通りになるので、あまり深く考えなくても良いかもしれません。
うちが、一時悩んだのは、H1タグの取り扱いです。
H1タグは多分、タイトルタグの次に重要なタグだと思います。
サービスサイトだと、ロゴとかにH1を使っているケースが多いので、以前は、テキストの解説部分をH2から始めてました。
意図としては、
「この会社の、このページは、このキーワードを従えている」
ということ検索エンジンに対して表現したいと考えていました。
会社の配下に、キーワードに対する詳しい解説があるから、この会社サイトは、キーワードに対して加点を貰えるだろう、と思っていたのですが、これは間違いだったようです(笑)
そこまで深く(?)グーグルさんは考えてくれないようで、あくまでも「タイトルに対する見出し」という感じで捕らえているようで、会社ロゴをH1→解説最初をH2とすると、単純に弱くなるようですね。
なので、最近では、ページ内にH1が二つあっても別にいいや、ということで、会社ロゴ等でH1使っていても、解説部分の最初にもH1を使う、という感じです。
具体的な構成でいうと、あまりよくなかったのが
TITLE
│
└H1(会社ロゴ)
│
└H2(キーワード概要)
│
├H3(関連キーワードの解説)
│
├H3(関連キーワードの解説)
│
└H3(関連キーワードの解説)
という感じです。
良くなったのが、
TITLE
│
├H1(会社ロゴなど)
│
└H1(キーワード概要)
│
├─H2(関連キーワードの解説)
│ │
│ ├H3(関連キーワードの関連キーワードの解説)
│ │
│ └H3(関連キーワードの関連キーワードの解説)
│
└─H2(関連キーワードの解説)
というパターンですね。
会社ロゴ等と、キーワードの解説部分を同列にしてやると、評価高くなるようです。
まぁ、Hタグの見出し度を引き上げるので当たり前なのですが、構成を間違うと同じ文章でも評価が下がってしまう、ということですね。
その試行錯誤の結果が、
「相続登記の専門家リンク」
http://www.souzoku-link.net/
です。
最近まで、TOPページの「相続登記とは?」をH2にしていたのですが、H1に修正して、それ以降の部分も一つ大きな見出しにするようにした所、18位~20位をうろうろしていたのが、11位~13位をうろうろして、先日、TOP10入りできました。
TOP10入りは、4本ほどYomiサーチに登録したりしたので、それや他の影響もあるかと思いますが。
ただ注意しないといけないのは、もちろんGさんは、恐らくですがキーワード過剰、強調過剰に対しても、減点する処理を用意しているでしょうから、やりすぎると逆に評価下げる、ということになるんでしょうね。
また、現時点で有効でも、Gさんがこの辺りのアルゴリズムを変更してしまうと、一夜にして落ちたりするので、この辺りは、あまり執着しなくても良いんじゃないかと思います。
あと、
「相続登記の専門家リンク」
http://www.souzoku-link.net/
は、下に長いページになってしまっていますが、普通はこんなのデザイン的にあまり許される状態ではないと思います。
なので、文章を短めにしたり、IMGのALTを活用するなど、細かいテクニックが必要かな?と思います。
まぁ、内部SEOを適切にできていれば、リンクは少なくても済むので、最初に間違ったリンク対策しなければ、大抵のサイトは上がるんじゃないかな?と思います。
以上、
「うちがやっている本当に基本的な内部SEO対策の手順」
でした。