今回は、リンクは単なる人気投票なので、URLだろうがキーワードだろうが、文章だろうが、タイトルだろうが理論的には、順位上昇には貢献しますよ、というお話です。
昨今のSEO的にはキーワードでリンクするのが定石で、ペナルティ回避するために、アンカー分散が大事、という感じになってます。
究極のことを言えば、元々、検索エンジンというのは、検索された内容(キーワード、文章etc)に対して最適なページを上から順に表示する、というのが目的なんで、リンクなんていらない、です。
ただ、内容に関してはそれだけでは判断しようがないので、「リンク」という手法を導入したということです。(グーグルさんが登場時に画期的な手法!と絶賛された考え方)
検索エンジン自体では、そのページが検索している人にとって、必要な情報量や、的確度は判断のしようがありません。
なので、書いてある内容をとりあえず分析するのはできるけど、「検索した大半の人にとって価値のあるものかどうか?」というのは、他の指標が必要、ということです。
それを、ただ今のグーグルは、リンクで判断している、そして将来的にはリンクの他にツイッターで言及とか、できればFaceBookでの言及、各種ブックマークサービスでのブックマーク数、などなどを並行して取り入れて行きたい、という感じなんだと思います。
で、グーグルさん的には、ページの内容の解析はクロール時点で既に済んでいます。そのページが何を言いたいのか?ということは既に分析できてるんですね。
なので、あとは外部的な要素でどれくらい「わし(ぐーぐる)が、解析したそのページが言いたいことがネット住民に如何ほど支持されておるのか?」を現時点ではリンクで判断している、ということです。
なので、大雑把に言ってしまえば、どんなリンクでも「グーグルが解析したそのページが言いたいこと」への支持に効果がある(=順位上昇できる)ということになります。
では、なぜキーワードでリンクするか?というと、選挙の時の候補者選びみたいな感じですけど、支持にも熱狂的な支持から、消極的な支持まで千差万別です。また、候補者は全般的には支持するし、Aという政策については支持するけど、Bという政策については支持しないというケースもあると思います。
そういうのを端的に表すのが「リンクするキーワード」になってくるのかな?と。
リンクするページに書いてある内容に対する支持(=リンク)ですが、どの部分に投票するのか?というのが「リンクするキーワード」ということですね。
検索エンジン的には、「他の大勢の人が『SEO対策』ってリンクを貼っている所は、『SEO対策』で検索している人が求めている情報があるページだ!」と判断する、ってことです。
SEO対策、という手法を知らない人ばかりの平和な世の中では、それだけで良かったのですが、SEO対策というものが出現した世界だと、Googleは、作為的に上げようとする人々をなるべく排除したい、と思っています。(ウェブマスターセントラルに明記してますよね・・・。)
そこで、現在のグーグル様は、ある一定の怪しいリンクに対しては効果を無くす、あるキーワードでのリンクは全て無効にする、ということで対抗しているように思われます。(追記:全てかどうかは判りませんが大幅に落ちるケースはそういうことかと思います。)
なので、あまり「上げたいキーワード」ばかりでリンクすると、リンクの効果が無くなって、順位が大幅に下がってしまう、というペナルティみたいな現象が起こっているんじゃないでしょうか?
ん?なんかちょっと話がずれましたが、コンテンツで言いたいことを明確にしていれば(=内部SEOをしっかりやっていれば)、リンクはどんな物をもらっても順位上昇要素としては加点がある、ということですね。
順位が具体的に上昇するかどうかは、順位が1つ上がるために必要な点数を満たしているかどうかなので判らないですが、1点か10点か100点かどうかわかりませんが、かならず加点はある、と思います。
SEO業者としては、上手にキーワードリンクで貼ると効果あるし、早く順位もあがってお客さんも喜んでくれるんで、どうしてもそうなってしまうんですが、普通のウェブサイトの担当者的には、
キーワードでリンクを貰えるようにする
というよりは、
リンクを貰えるようにする
ということを考えた方がいいんじゃないでしょうかね?
ま、綺麗ごとですけど・・・(笑)